目次
- 1 ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜(終了)
- 2 ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち(終了)
- 3 ヘレンド展 ― 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯 ―(終了)
- 4 「恋ってすばらしい。」展(終了)
- 5 竹久夢二と雑誌の世界 ―明治・大正・昭和の魅惑のメディア―(終了)
- 6 レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル(終了)
- 7 昭和×東京下町セレナーデ 滝田ゆう展(終了)
- 8 マイク・ケリー展(終了)
- 9 歌川国貞展~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~(終了)
- 10 西洋絵画ルネサンスから20世紀まで※常設展(終了)
- 11 原生林の響(終了)
- 12 寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽(終了)
- 13 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
- 14 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光
- 15 アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝
- 16 桜 さくら SAKURA 2018 ―美術館でお花見!―
- 17 ルドン−秘密の花園
- 18 サラ ムーン写真展
- 19 くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質
ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜(終了)
場所:東京都美術館
期間:2018年1月23日(火)~4月1日(日)
詳細:http://www.ntv.co.jp/brueghel/
16世紀のフランドル(現在のベルギーにほぼ相当する地域)を代表する画家ピーテル・ブリューゲル1世。聖書の世界や農民の生活、風景などを時に皮肉も交えながら描き、当時から高い評価を得ました。息子のピーテル2世、ヤン1世も父と同じ道を歩みました。長男のピーテル2世は人気の高かった父の作品の忠実な模倣作(コピー)を描き、次男のヤン1世は父の模倣にとどまらず、花など静物を積極的に描き、「花のブリューゲル」などと呼ばれ名声を得ました。さらにヤン1世の息子ヤン2世も、子供の頃から父の工房で絵を学んで画家となり、ヤン2世の息子たちもまた同じ道を歩み、ブリューゲル一族は150年に渡り画家を輩出し続けたのです。(ちなみに農民の生活を多く描き、本展にも出展されるダーフィット・テニールス2世は、ヤン1世の娘の夫です。)本展では、このブリューゲル一族の作品を中心に、16、17世紀のフランドル絵画を紹介します。
ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち(終了)
場所:世田谷美術館
期間:2018年1月13日(土)~4月1日(日)
詳細:http://paris2017-18.jp
パリという魅力あふれる都市に生きる女性、パリジェンヌ。サロンを仕切る知的な女主人、子を慈しむ美しい母、流行を生み出すファッショニスタ、画家のミューズ、そして自ら道を切り開き才能を開花させた画家や女優 ― その多様な生き方は、今なお私たちを惹きつけてやみません。本展覧会では、マネの《街の歌い手》をはじめ、ドガやルノワールなど印象派の巨匠が描いた女性の肖像、カサットやモリゾなど女性芸術家による傑作、カルダンやバレンシアガの斬新なドレスからブリジット・バルドーほか映画や舞台で活躍した女優のポートレートまで、ボストン美術館所蔵の多彩な作品約120点を通して、18世紀から20世紀のパリを体現する女性たちの姿に迫ります。
ヘレンド展 ― 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯 ―(終了)
場所:パナソニック汐留ミュージアム
期間:2018年1月13日(土)~3月21日(水)
詳細:https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/18/180113/
ヘレンドとは、ハンガリーの首都・ブダペストから南西に約110キロを隔てた静かな村にある磁器製作所です。1826年に創設され、ハプスブルク家の 保護を受けて発展し、各国の王侯貴族に愛好されました。ハンガリーを代表する高級磁器窯として、今日に至るまで高い評価を得ています。「オーストリア 帝室・ハンガリー王室御用達」であったヘレンドは、19世紀後半、当時盛んに開催された万国博覧会へ積極的に出品します。万博での好評は、大英帝国の ヴィクトリア女王からのディナーセットの発注や、フランスのナポレオン三世妃ウージェニーの買い上げなどにつながり、名声を高めていきます。 本展では開窯初期の希少な逸品から、バロックやロココといった伝統的な様式を踏襲した名品に加え、中国や日本の陶磁器に学んだ東洋風の作品群、 そして現代の製品までおよそ150件、約230点※が一堂に集まります。ヘレンド190年余の歴史と、優雅で華やかな磁器の魅力をご堪能ください。
「恋ってすばらしい。」展(終了)
場所:SNOOPY MUSEUM TOKYO
期間:2018年10月7日(土)~4月8日(日)
詳細:http://www.snoopymuseum.tokyo/exhibition/
嵐のような恋。許されざる恋。虹の彼方の恋。まだ始まらない恋…。そうです。「ピーナッツ」には、あなたも体験したことがあるかもしれない、さまざまな「恋エピソード」が満載なのです。 チャーリー・ブラウンは「赤毛の女の子」の前でため息をもらし、ガミガミ屋のルーシーはシュローダーを一途に想いつづけます。あのスヌーピーだって、結婚式の寸前に兄のスパイクに花嫁を奪われてしまった、切ないエピソードの持ち主です。
展覧会では、ドラマティックな空間の中で、スヌーピーやピーナッツ・ギャングたちの色とりどりの恋エピソードを、貴重な原画作品とオリジナル映像満載でご紹介します。
竹久夢二と雑誌の世界 ―明治・大正・昭和の魅惑のメディア―(終了)
場所:竹久夢二美術館
期間:2018年1月3日(水)~3月25日(日)
詳細:http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yumeji/exhibition/now.html
明治38(1905)年、学生だった竹久夢二は雑誌『中学世界』への投稿をきっかけに画家の道を歩み始めます。様々な雑誌に掲載された作品が当時の人々を魅了し、夢二の人気を高めていきました。表紙・口絵・挿絵から小さなカットまで描き、文字のデザインも行い、文章を書くこともありました。雑誌での仕事は最晩年に至るまで生涯にわたり、約180タイトル、2200冊以上もの雑誌を手掛けています。夢二が活躍した明治末から昭和初期は、雑誌が大衆文化を担うメディアへと急速に発展した時代と重なります。本展覧会では、夢二の仕事の主軸ともいえる雑誌を中心に作品をご紹介いたします。夢二を通し、今改めて時代を映し出す雑誌の魅力に触れてみませんか。
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レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル(終了)
場所:森美術館
期間:2017年11月18日(土)~4月1日(日)
詳細:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/LeandroErlich2017/index.html
レアンドロ・エルリッヒは、国際的に活躍するアルゼンチン出身の現代アーティストで、日本では金沢21世紀美術館に恒久設置された《スイミング・プール》の作家としても知られています。
大型のインスタレーションから映像まで、エルリッヒの作品は視覚的な錯覚や音の効果を用いて、わたしたちの常識に揺さぶりをかけます。一見どこにでもある見慣れた風景ですが、よく見ると、水がないのに舟が浮かんでいたり、人々がさまざまなポーズで壁に張り付いていたりと、その異様な光景に観客は驚きと違和感を覚えることでしょう。自分が見ていることは果たして現実なのか、という疑いを抱くとともに、いかに無意識のうちに習慣にとらわれて物事を見ているか、という事実に気付くのです。
本展は、エルリッヒの四半世紀にわたる活動の全容を紹介する、世界でも過去最大規模の個展です。新作を含む44点の作品を紹介し、その8割が日本初公開となります。作品を通してわたしたちは、見るという行為の曖昧さを自覚し、惰性や習慣、既成概念や常識などを取り払い、曇りのない目で物事を「見る」ことで、新しい世界が立ち現われてくることを、身をもって体験することになるでしょう。
昭和×東京下町セレナーデ 滝田ゆう展(終了)
場所:弥生美術館
期間:2018年1月3日(水)~3月25日(日)
詳細:http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/now.html
「げんまいパ~ンのホヤホヤァ~ン」。
できたての温かい玄米パンを売るおじさんの声が響くのは、戦前の東京下町・向島区の寺島町。色街として知られた「玉の井」は、漫画家・滝田ゆう(1931~1990)が生まれ育った故郷です。
貸本漫画家を経て、1968年より『月刊漫画ガロ』に連載した「寺島町奇譚」シリーズが絶賛された滝田は、その後も温かく柔らかなタッチによる作品を発表し、人気を博しました。
本展では、連載開始から50年となる「寺島町奇譚」の原画の他、戦前・戦中の東京下町の風俗が綿密に描きこまれたカラーイラストや「泥鰌庵閑話」の原画、関連資料などを多数紹介。そこにあるのは戦禍で失われた裏通りの庶民の日常と、情感豊かに描かれた切なく懐かしい町の面影……。人々の心に優しく染みわたる、滝田の記憶の風景が鮮やかに浮かび上がります。
マイク・ケリー展(終了)
場所:ワタリウム美術館
期間:2018年1月8日(月)~3月31日(土)
詳細:http://www.watarium.co.jp/exhibition/1801mike/index.html
マイク・ケリー(1954-2012)は、アメリカの大衆文化を通じて、社会の奥深くに潜むさまざまな問題点をあぶり出しそれらをアートのフィールドに持ち込んだ、現代アートの最も重要なアーティストの一人である。 1世代前にポップ・アートの旗手として華やかに登場したアンディ・ウォーホルが表のスターだとすると、マイク・ケリーは裏の帝王だろう。 階級やジェンダーなどのマイノリティに対する差別、トラウマや暴力、性などを題材に痛烈な皮肉やユーモアを交え作品として発表しつづけた。ワタリウム美術館では今回の展覧会を皮切りに、マイク・ケリーのさまざまな作品を複数回の展覧会としてまとめ紹介していく計画である。 異なる時代の3シリーズを展示する。
歌川国貞展~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~(終了)
場所:静嘉堂文庫美術館
期間:2018年1月20日(土)~3月25日(日)
詳細:http://www.seikado.or.jp/exhibition/index.html
「錦のように美しい」と称され、江戸時代の庶民を熱狂させた多色摺木版画「錦絵」。江戸時代後期から末期(19世紀前半)を代表する浮世絵師、歌川国貞(1786-1864、三代歌川豊国)は若くから頭角を現し、59歳の時、師の名を継いで三代豊国を名乗り、歌川派の総帥として多くの門人を率いて活躍しました。特に美人画と役者絵の名手として知られています。本展では、国貞の代表作の中から、江戸の香りを色濃く湛えた作品を選び、展示致します。慌ただしい日常を離れ、しばし江戸の街にタイムスリップしてみませんか。
西洋絵画ルネサンスから20世紀まで※常設展(終了)
場所:東京富士美術館
期間:2018年1月2日(火)~3月25日(日)
詳細:http://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions/?exhibit_id=8201801021
原生林の響(終了)
場所:東京富士美術館
期間:2018年1月2日(火)~3月25日(日)
詳細:http://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions/?exhibit_id=4201801021
国際的に活躍する写真家・水越武(1938- )は、20代の頃、写真集『高山蝶』(朋文堂; 1959)に感銘を受け、田淵行男(1905-1989)に師事し、この道に進みました。 本年傘寿を迎える水越は、その後の半世紀以上を国内外の高峰や日本の原生林、熱帯雨林など、人が足を踏み入れないような奥地へ入り込み、 崇高な自然と向き合い続けてきました。近年では急激な温暖化で後退が進む氷河など、大自然の営みや壮大な絶景をカメラに収め、国内外で高い評価を受けています。
これらの作品は、私たち人間が、地球上で数十億年という歳月の中で作り出された、絶妙な生態系のバランスの上に生かされていることを、無言のうちに語りかけます。 そして、産業革命以降の生態系の急激な変化、すなわち自然破壊により、そのバランスが崩されていることへ警鐘を鳴らし続けています。
本展を通して、万物を生み出し、慈しみ続けてきた大自然への畏敬の念と、
未来へ続く瑞々しい森へ思いを馳せていただけましたら幸いです。
寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽(終了)
場所:サントリー美術館
期間:2018年2月14日(水)~4月8日(日)
詳細:https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2018_1/
17世紀初め、江戸幕府が政権を確立すると戦乱の世は終わりを告げ、泰平の時代がおとずれました。時を同じくして文化面でも新たな潮流が生まれます。それが寛永年間(1624~44)を中心に開花した「寛永文化」です。寛永文化は「きれい」という言葉に象徴される瀟洒な造形を特徴とし、当時の古典復興の気運と相まって、江戸の世に「雅」な世界を出現させることとなりました。
寛永文化の中心は京都にあり、なかでも学問・諸芸に造詣の深かった後水尾院(ごみずのおいん)は、長く絶えていた儀礼や古典文芸の復興に心を尽くしたことで知られています。特に和歌は朝廷を象徴する芸能に位置づけられ、その洗練された優美さを追求する姿勢は、和歌のみならず、多くの美術作品にまで影響を及ぼすこととなりました。
一方、幕府はそうした公家衆の動向に注目し、時には意見を異としながらも、公武間の文化的な交流は盛んに行われました。京都のサロンを主な舞台としたその交流は、さまざまな階層の人々を巻き込み、公家、武家、町衆といった垣根を越えて、新しい時代にふさわしい美意識を醸成し、共有されていったのです。
本展ではこのような近世初期の「雅」を担った宮廷文化と、それと軌を一にして生まれた新時代の美意識が、小堀遠州(こぼりえんしゅう)、野々村仁清(ののむらにんせい)、狩野探幽(かのうたんゆう)などの芸術に結実していく様子をご覧いただきます。
至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
場所:国立新美術館
期間:2018年2月14日(水)~5月7日(月)
詳細:http://www.buehrle2018.jp
スイスの大実業家エミール・ゲオルク・ビュールレ(1890-1956年)は、生涯を通じ絵画収集に情熱を注いだ傑出したコレクターとして知られています。主に17世紀のオランダ絵画から20世紀の近代絵画に至る作品、中でも印象派・ポスト印象派の作品は傑作中の傑作が揃い、そのコレクションの質の高さゆえ世界中の美術ファンから注目されています。 この度、ビュールレ・コレクションの全ての作品がチューリヒ美術館に移管されることになり、コレクションの全体像を紹介する最後の機会として、日本での展覧会が実現することとなりました。
本展では、近代美術の精華といえる作品64点を展示し、その半数は日本初公開です。絵画史上、最も有名な少女像ともいわれる《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》、スイス国外に初めて貸し出されることになった4メートルを超えるモネ晩年の睡蓮の大作など、極め付きの名品で構成されるこの幻のコレクションの魅力のすべてを、多くの方々にご堪能いただきたいと思います。
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プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光
場所:国立西洋美術館
期間:2018年2月24日(土)~5月27日(日)
詳細:https://artexhibition.jp/prado2018/
マドリードにあるプラド美術館は、スペイン王室の収集品を核に1819年に開設された、世界屈指の美の殿堂です。本展は、同美術館の誇りであり、西洋美術史上最大の画家のひとりであるディエゴ・ベラスケス(1599-1660年)の作品7点を軸に、17世紀絵画の傑作など61点を含む70点(うち9点は資料)をご紹介します。
レビュー動画
アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝
場所:東京国立博物館
期間:2018年1月23日(火) ~ 2018年5月13日(日)
詳細:http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1886
古代より交易路が張り巡らされ、人々と諸文明が行き交ったアラビア半島。
本展では、その躍動的な歴史と文化を示すサウジアラビア王国の至宝を日本で初めて公開します。100万年以上前にさかのぼるアジア最初の石器、5000年前に砂漠に立てられた人形石柱、ヘレニズム時代やローマ時代に賑わった古代都市からの出土品、イスラームの聖地マッカ(メッカ)のカァバ神殿で17世紀に使われた扉、サウジアラビア初代国王の遺品(20世紀)など、400件以上の貴重な文化財をとおして、アラビア半島の知られざる歴史をお楽しみください。
桜 さくら SAKURA 2018 ―美術館でお花見!―
場所:山種美術館
期間:2018年3月10日(土)~5月6日(日)
詳細:http://www.yamatane-museum.jp/exh/2018/sakura2018.html
3つのみどころ
①山種コレクションの中から桜を描いた約60点の作品を厳選して展示。華やかに咲き競う桜の花々をご堪能ください!
②名所の桜を描いた奥村土牛《醍醐》、《吉野》、東山魁夷《春静》。桜を愛でる人々を描いた狩野常信(かのうつねのぶ)《明皇花陣図》、上村松園《桜可里》。はらはらと散る桜を抒情たっぷりに描いた川合玉堂(かわいぎょくどう)《春風春水》、小茂田青樹(おもだせいじゅ)《春庭》。画家の個性豊かな作品をご覧ください。
③淡い月明かりに照らされてひっそりと咲く桜。古くから日本人に愛されてきた風情あふれる夜桜をテーマ展示します。
ルドン−秘密の花園
場所:三菱一号館美術館
期間:2018年2月8日(木)~5月20日(日)
詳細:http://mimt.jp/redon/
3つのみどころ
①最大級のパステル画《グラン・ブーケ》とともにドムシー男爵家の食堂を飾ったオルセー美術館所蔵の15点が一堂に揃います。
②ルドンが描いた花や植物に焦点を当てた世界で初めての展覧会。
③オルセー美術館、ニューヨーク近代美術館[MoMA]をはじめとする、世界各地の美術館からルドンの作品が集結。
サラ ムーン写真展
場所:CHANELL NEXUS HALL
期間:2018年4月4日(水)~5月4日(金)
詳細:http://chanelnexushall.jp/program/2018/dun-jour-a-lautre/
現代において最も注目される写真家の一人であり、また映像作家としても高く評価されるサラ ムーンは、30年以上にわたり世界の第一線で活躍し、独自の幻想的かつ深淵なイメージを創出してきました。
そのサラ ムーン自身が構成を手がける本展覧会は、日本初公開作を中心に、新作も含めた約100点が出展される予定です。また、タイトルが示す通り “時の流れ”が重要なテーマとなっていますが、これはサラ ムーンが作家人生を通じて追究してきた主要な関心ごとの一つでもあります。優雅なたたずまいのモデルやファッション、鳥や象などの動物たち、自然の風景等々を写しながら、時の儚さを示唆し、追憶やノスタルジーを観る者の心に喚起させる独自の作品世界は、まさにサラ ムーンのみが表現しえるものです。
くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質
場所:東京ステーションギャラリー
期間:2018年3月3日(土)~5月6日(日)
詳細:http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201803_kengo.html
もう一度、様々な物質と、いきいきとした会話をはじめよう ――。
国内外で膨大なプロジェクトを抱えつつ疾走する世界的建築家、隈研吾(1954 ~)。
古今東西の思想に精通し、「負ける建築」「自然な建築」などの理念を実践してきた約30 年に及ぶプロジェクトを集大成して展観します。本展では特に、隈が仕事を通じて対話を重ねてきた素材に着目し、建築設計やプロダクトデザインなどの蓄積を、時系列ではなく主要なマテリアル(竹、木、紙、石、土など)ごとに分類・整理することで、“もの” という観点から概観を試みます。“もの” の開放によって、人の感覚や意識、そして環境を媒介する建築の可能性に迫ります。
東京ステーションギャラリーにおける建築関連の展覧会は「東京駅 100 年の記憶」展以来およそ3 年ぶり、建築家の個展としては「前川國男建築展」以来じつに12年ぶりとなるこの機会にご期待ください。