はあちゅう目線で世界を回る
ごきげんよう、ベルです。
作家・ブロガーのはあちゅうさん。
最近、電通時代のセクハラ・パワハラの証言やツイッターでの発言で注目を浴びていますね。
今回は、彼女の初の短編小説集「通りすがりのあなた」を読了しましたので、書評します。
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書籍情報
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内容紹介
大学三年の一年間、モラトリアムに逃げこむように香港大学に留学したサホは、マイケルというABC(アメリカン・ボーン・チャイニーズ)と出会う。冴えない自分と、人気者の彼。付き合っているようで、本当のところはわからない。やがてマイケルは、奇妙な「秘密」を漏らすようになって――(「世界が終わる前に」)
17歳の夏休み、パナマに短期留学をすることになったハルナ。ホームステイ先では日本との習慣の違いに右往左往し、学校ではスペイン語が全く分からず困り果てる毎日。そのうえ、クラスで冴えないジェニファーがあれこれ世話を焼いてくるようになって、正直ちょっと迷惑なのだが……(「友達なんかじゃない」)
念願の世界一周旅行を始めた矢先、ボリビアで高山病になったリサを助けてくれたのは、同じく旅行中のコウさんだった。同じルートの少し先を旅するコウさんとは、会えそうでなかなか会えない。コウさんを追いかけて旅するうちに、リサの中で彼に伝えたい言葉が溢れてきて――(「世界一周鬼ごっこ」)
言葉や距離を超えて築かれる、友達とも恋人とも名づけられない“あなた”との関係。7通りの切ない人間模様を描く、はあちゅう初の小説集! Amazonより引用
収録作品
- 世界が終わる前に
- 妖精がいた夜
- あなたの国のわたし
- 六本木のネバーランド
- 友達なんかじゃない
- サンディエゴの38度線
- 世界一周鬼ごっこ
ちょこっと感想
全て若い女性目線のお話です。
そこに芯の強さや好奇心、グローバル要素が加わってきますから、読んでいる最中は自ずとはあちゅうさんの顔が思い浮かんできます。
そういうわけで、動画内では”はあちゅう体験記”と表現しました。
2編目の「妖精がいた夜」は、タイトルからもわかるように他と少し雰囲気が異なります。
フェアリーだけに、輪郭の見えないふわふわ感がありますから、3編目まで進むとリズムがつかめてくるのではないでしょうか。
なお、私が一番好きだった作品は「友達なんかじゃない」です。
「本当の友達ってなんだろう…」と虚無感に襲われることってないですか?
そんな人にはぜひ読んで欲しいです。
彼女の挑戦はまだまだ続きますね。
小説内では世界を回っていますが、回していく存在です。
そんな姿を見ていると、私も”YouTuberを題材にした小説書いてみたいなあ〜”なんて。
そして、自分で書評していくスタイル(笑)
それでは、ごきげんよう。